虫けら呼ばわりして危なくないか?
よくさ、ゲームとか漫画とかで悪役がこんなこという。
「虫けらがこの私に楯突くというのか!」
それが本当の虫だったらとても悲しい。
しかしな、虫けら呼ばわりしている彼らのなかには、
イ○○人もびっくりの生体化学兵器がいる。
スズメバチ等の毒はマンダラトキシンと呼ばれる神経毒だ。
場合によっては死ぬ。
テトロドトキシン(フグ毒)に近い毒であるらしい。
いきなり「死ぬ」かよ…
死ぬことはまず無いが、ミイデラゴミムシの方はある意味
それ以上におそろしい。
体内で過酸化水素とハイドロキノンを合成し、体の後ろにある
反応室に酵素と共に送り込んで爆発させる。
キチン質の頑丈な反応室はその爆発に耐えることが出来る。
この反応、第二次大戦でV1号のロケット推進用に使われたもの
と同じらしい。つまり、そのガスは凄く高温になるわけだ。
実際、反応温度は100度を超えるため火傷の危険性がある。
危なすぎる。どこのゾアノイドだお前は。
虫けら死ねとかいって大火傷する悪役がいそうだ。
でもそれだとゴミムシが主人公なのか?
おまけに連射可能らしい。すごすぎる。
カメムシの匂いはたまったもんじゃない。
アレなかなか消えないんだよなマジに。
ヘキサナールという化学物質がその匂いの元だが、これは
オヤジ臭の元のノネナールに似ているらしい。
カメムシは護身のためにヘキサナール生成しているが、
オヤジ臭は何のために生成されるんだろ?
護身のためとも思えないのだが…あるいは昔はそうだったかも
しれないけど…だからといってなんで…
危ないのは昆虫だけでなくクモやサソリもそうだ。
でもセアカゴケグモの毒はスズメバチほどじゃないそうな。
外に出したり噛み付いたりする毒だけが危険なのではない。
オオカバマダラという蝶は体内に毒を溜め込んでる。
鳥とかが間違えて食べるとえらいことになるらしい。
食べるなよー絶対食べるなよー(蝶食べる人はいないだろ)。
昆虫はサイズが小さいがゆえに力勝負では勝てないため、
数と化学物質で勝負をしているということだろうか。
その昆虫に食われないために植物も実に多数の化学物質を
生成している事実もあるし。
超音波をかく乱してコウモリの捕食を防ぐ蛾とかいるし、
昆虫って言う生き物は凄い存在ですよ、ええ。
そういや映画「スターシップトルーパーズ」でも火の玉出す
巨大虫がいたが(火の玉どころかビーム出してたけどよ)
あれもゴミムシの反応みたいなもんだろうか?
だとするとアレで焼き殺されてたのは、屁で?
…そりゃやつらを全滅させてやる、と思うわな…